Airbnb、音声対応のAI検索と「トラベルマップ」など2026年秋の新機能を発表
Airbnbは自然言語・音声で宿を探せるAI検索や友人の旅行履歴を見られるソーシャル機能、食事配達やベビー用品レンタルなど新サービスを米国などで順次展開する。
Airbnbが2026年秋の製品アップデートとして、音声・自然言語で宿を探せるAI検索機能と、友人の旅行履歴を閲覧できるソーシャル機能を米国でまず展開すると発表した。食事配達やベビー用品レンタルといった新サービスも一部地域で始まる。
検索とソーシャルを同時に刷新
今回のアップデートの柱は「ソーシャル推薦」「AI活用の拡大」「サービス拡張」の3点だ。ゲストはテキストまたは音声でAIに希望を伝えて物件を検索でき、たとえば「赤ちゃん連れ」と入力するとベビーベッドや遊び場付きの物件がフィルタに自動で追加される。AIは物件の特徴を抽出して説明文を生成し、ウィッシュリスト内の複数物件を比較する機能も備える。チャットサポートは50以上の言語に対応し、音声対応も今後拡大する予定だ。
ソーシャル面では、つながっている友人・知人の過去や予定の旅行先を地図上に表示する「トラベルマップ」を導入する。共有範囲はプライバシー設定で調整でき、近隣ページでは地元の飲食店や体験を見つけられるようにした。CEOのブライアン・チェスキー氏は、AI検索自体の構築は容易だが、年間100億ドル規模の取引が流れるプラットフォームでそれを機能させる難しさを指摘している。
新サービスとホスト向けツール
ゲスト向けには、欧州の一部都市での食事配達・食料品配達の拡大、米国の一部都市でのランドリーサービス(Rinseと提携)、11月から米国60都市以上で始まるベビー用品レンタル(BabyQuipと提携)を追加する。フランスアルプスでのスキー用品レンタル、フロリダでのボートレンタルなど地域特化のサービスも用意した。
ホスト側には、複数物件を一括管理できるカレンダー機能やインタラクティブな3Dフロアプラン、AIが適正価格帯を提案するダイナミックプライシング、収益状況を可視化するAI搭載ダッシュボードが提供される。Airbnbは550万以上のホストと25億件を超えるゲスト到着実績を抱えており、今回の機能は段階的にロールアウトされる。
読者への影響
一般ユーザーにとっては、条件を文章や声で伝えるだけで希望に合う宿の絞り込みができるようになり、宿泊先選びにかかる時間が短縮される可能性がある。Airbnbは2026年2月に顧客対応の3分の1をAI化したと公表し、8月には開発速度を60%短縮したと明らかにしており、今回の発表はそれらの社内効率化を経て、検索・社交・生活サービスという利用者が直接触れる領域にAI投資を広げた形だ。宿泊予約サービス全体で、自然言語検索やソーシャル推薦を取り入れる競争が今後さらに加速するとみられる。