Bloomberg の報道によると、OpenAI は Apple に対する法的措置の検討を開始した。同社は外部の弁護士事務所を雇用し、正式な契約違反通知の送付を含むオプションを検討中とのこと。

収益期待とのギャップ

OpenAI がこうした行動に出た背景には、iOS への ChatGPT 統合がもたらす収益が、事前の見通しを大きく下回ったことがある。OpenAI は同統合が数十億ドルの新規購読をもたらすと期待していた。

しかし実際には、ChatGPT の機能は iPhone のホーム画面やロック画面では目立たず、ユーザーの発見が困難であることが判明。OpenAI 幹部は Bloomberg に対し、「我々は Appleを信じるうえで決定的な飛躍が必要だったが、うまくいかなかった」とコメント。

Apple のパートナー企業への歴史的対抗

Apple は過去、パートナー企業の機能を埋もれさせるか、独自製品に置き換えることで知られている:

  • Google Maps(2012年):iPhone から削除され、劣った Apple Maps に置き換わった
  • Adobe Flash(2010年):Steve Jobs が iPhone と iPad でのサポート拒否を公表
  • Spotify(2024年):App Store での不当な扱いについて欧州委員会が Apple に約18億ユーロの罰金を科した

法的命令と Musk 裁判との関連

Elon Musk との訴訟が進行中の一方で、裁判所は Apple に対して「Musk との秘密の ChatGPT 取引に関する内部メッセージの開示」を命じている。この開示命令により、これまで秘密にされていた OpenAI と Apple(および Musk)の間の交渉詳細が明らかになる可能性が高い。

全面的な訴訟への進展は Musk との現在の裁判が終結した後になる可能性があるが、裁判所による強制開示により、OpenAI 側の交渉記録や Apple 側の対応方針が次々と明かされることになる。

訴訟の見通し

OpenAI は外部弁護士と相談を続けており、正式な契約違反通知の送付を含むオプションを検討中。Apple は過去のパートナー企業に対する対抗実績が豊富であることから、長期戦覚悟での対立が予想される。今後の法的展開と、裁判所による開示内容に注目が集まる。